妊産婦の歯科健康診査

宇都宮市では、市内に住所のある妊産婦を対象に、妊娠中から出産月を入れて出産後6か月の間、指定医療機関で無料歯科健診が受けられます。

「あくつ歯科医院」ももちろんその医療機関の指定を受けております。

先日宇都宮市保健所でおこなわれています「フッ素塗布」の塗布会場で配られます歯科に関するリーフレットの作成を、私が所属しております宇都宮市歯科医師会の公衆衛生委員会で妊産婦むけに「マタニティーバイブル」と題して作成しましたのでご紹介いたします。

妊娠すると歯がわるくなる?                                      「妊娠すると赤ちゃんに歯のカルシウムを取られて歯が悪くなる」とよく言われますが、赤ちゃんに歯のカルシウムを取られるということはありません。
妊娠中に歯や歯肉を悪くする人が多いのは、女性ホルモンの増加、新陳代謝の変化、消化液(唾液や胃液など)の変化など、母体に起こるさまざまな変化がお母さんのお口の健康に大きな影響を与えるためです。

妊娠すると歯肉が炎症しやすくなります。                              妊娠中はつわりのためにブラッシングが十分に行えないなどのほか、血液中に女性ホルモンの増加で歯周病菌が増殖して歯肉に炎症が強く現れるようになります。
そのため歯周病が重症化しやすく、以前に歯周病にかかったことのある人は再発する可能性も高くなります。
お口の中を清潔に保って歯肉の炎症を起こさないようにしていると、歯周病の重症化を予防できるので、日ごろからのケアはとても大切です。

むし歯は家族から移ります。お子さんをむし歯から守るための基礎知識             ●歯科医院での歯のクリーニングを定期的に受ける。
●お子さんと同じ箸やスプーンを共有しない、嚙み与えない。
●お砂糖を過剰に取り過ぎない。
●家族でキシリトール(100%)を使ってむし歯を予防する。 

Q:子供の歯がなかなか生えてこないので心配です。
A:歯はお母さんのお腹の中で、胎生6週間頃からでき始めます。生える時期や順序に個別差は大きいです。最初に生え始める時期も、生後4か月頃から1歳頃まで幅があります。

Q:妊娠中の服薬や歯科治療の注意点を教えてください。
A:歯科治療は、妊婦自身の体調と胎児への影響を考えて治療の時期を、選ぶ必要があります。