水は答えを知っている


江本 勝 サンマーク出版

皆さんは雪の結晶を知っていますよね?とてもきれいな形をしています。同じように「水」にも結晶があることをご存知でしょうか。

著者江本勝は8年の歳月を費やしてこのさまざまな水の結晶の写真を撮ることに成功したのです。

まず、水にさまざまな「音楽」を聞かせてみました。すると、モーツァルトやバッハといったクラシックなどの、人が心地よいと感じる音楽を聞かせるときれいな結晶ができたのに対し、人によっては不快感を覚えるヘビーメタルの音楽では結晶はできませんでした。次に、水に「文字」を見せてみました。「ありがとう」「好きだよ」「がんばって」などの言葉を見せると水はきれいな結晶をつくりました。しかし、「バカヤロウ」や「むかつく」など人を傷つけるような言葉はどれも結晶をつくることはできなかったのです。それは、庭の草花や木に毎日「きれいだね」とか「ありがとう」とかやさしい言葉を投げかけてあげると、他の草花や木よりもずっと育ちが良くイキイキとしてくるのと同じなのかもしれません。

ある一つの結晶写真が筆者の心をとらえました。それは「愛・感謝」という言葉を見せた水でした。水が喜び、花が思いきり開いたような形。それは、人生を変えてしまうほどの美しさをもった結晶だったのです。「愛・感謝」の水が見せてくれたのは、人の心がいかに大切で、意識がどれだけ世界を変えていくのか、ということです。

日本には言葉に魂が宿るとする「言霊」の思想があります。言葉を発すること自体が、世界を変えるパワーをもっているのだとする考えです。言葉は私たちの意識に大きな影響を与え、なるべくポジティブな言葉を使ったほうが何事もうまくいくのかもしれません。

いい人生を送るって案外簡単なことかもしれません。とりあえずいい言葉をいっぱい言うことで、いいことが自分に還ってくるのかもしれません。まずは奥様やお子さんに感謝の言葉をかけてみてはいかがでしょうか。