低ホスファターゼ症

久しぶりの投稿になります。院長の阿久津です。

今回は低ホスファターゼ症という病気についてです。

骨や歯の正常な形成を促す“アルカリホスファターゼ”と呼ばれる酵素に生まれつき異常があるため、骨の変形や骨折、低身長などの症状を引き起こしす病気です。
また、「小児慢性特定疾患」および「指定難病」に認定されている病気でもあります。
症状の現れ方は生まれて間もない頃から非常に重い症状が現れるケースがある一方、成人になって初めて症状が出現することもあるようです。

歯科において、この低ホスファターゼ症は「歯根吸収を伴わない乳歯の動揺・早期脱落」という歯科的所見がきわめて特徴的です。
ですからお子様が私の歯科医院を受診したことがきっかけで、この低フォスファターゼ症を早期発見、早期治療する事でお子様の生命予後への貢献をすることができましたら幸いと思います。