日本歯科放射線学会認定医

こんにちは。寒い日が続いております。インフルも猛威を振るっているようですが、皆さん体調は崩していないでしょうか?

さて、去年の12月に、歯科放射線学会の認定医の試験が大阪府箕面市の大阪大学でありました。
先週その認定医の結果が発表され、認定証が届きました。

 

ところで私の歯科医院にはCBCT(コンピュータ断層撮影装置)があります。これは従来のレントゲン写真と違い、歯、骨、神経、腫瘍などを三次元的なイメージで確認することができます。一般の医科用CTと比べ、被ばく量が1/8から1/50と非常に少ないのが大きな特徴です。撮影時間は十数秒という短い時間で済みます。

当院でもむし歯の治療、歯の根の治療、歯周治療、矯正治療、インプラント治療、口腔外科(抜歯など)でCT撮影をする事ができます。

これまでにCTを撮影したことで悪性腫瘍が見つかったケースもありました。
また耳鼻咽喉科領域になりますが、副鼻腔炎というのがあります。主に歯科と関係しているのは上顎洞炎です。歯の疾患が原因で上顎洞炎になってしまう事や、逆に耳鼻科の疾患が原因で歯に症状が出てしまう事もあります。
上顎洞炎になると、鼻水、鼻詰まり、顔面領域(歯、目、鼻の周り)の痛み、咳や痰、発熱などのさまざまな症状が現れます。
私の診療所を訪れる患者様には、この上顎洞炎の症状を訴えて来院される患者様がいます。
CBCTで撮影すると、鼻の奥上方に自然孔という鼻腔と上顎洞をつなぐ小さな穴がありますが、そこが閉鎖されて換気が悪くなっているケースで、上顎洞粘膜の肥厚も確認できることができます。
このような時には耳鼻咽喉科への対診が必要になることもあります。

このようにCT撮影をする事で日々の臨床における治療の幅が広がり、CT様々のように感じております。

 

歯を抜いたままにしておくと

寒い日が続いておりますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?歯科衛生士の小森です!

虫歯や歯周病・外傷などで抜いた歯、その後抜けたまませずに、入れ歯入れたり 繋がった固定性の被せ物(ブリッジ)・インプラントをしたり色んな方法がありますが、 歯を抜けてしまったままだとなぜダメなのか。1本くらい抜けても変わらないのではないかと思う方もいらっしゃると思います、今回はそちらを話していきたいと思います。

【➀歯は隙間を埋めようと動く性質がある】
・噛み合う歯が降りてきたり、隣の歯は隙間に倒れてきます。そうなってしまうと全体的な噛み合わせ・歯並びを変えてしまいます。

【➁噛む能力が低下】
・噛む能力が低下することで、胃への負担が大きくなります。
・噛む能力が低下することで、認知症リスクが上昇します。

【➂歯を支えている骨が痩せてくる】
・治療せずに放置しておくと機能していないため、徐々に骨が痩せてきてしまいます。骨が痩せてしまうと入れ歯を入れても安定するのが難しくなります。
・奥歯とかだと頬のラインが内側寄ってきて見た目もこけたような印象を与えてしまいます。

◎まとめ◎
歯を抜けたままにしておく期間が長ければ長いほど治療をしたいと思った時には治療が難しくなっている可能性が高くなります。歯があることで”食”を楽しむことができ、栄養を摂ることで健康な身体をつくれます。今回のお話をきいて歯は大切だなって少しでも思っていただけたら嬉しいです!

年末年始もみなさん体調崩さずお過ごしください!!

歯がしみるメカニズム

こんちには!

歯科衛生士の大草です。

今回は被せ物ものを入れたのになぜしみてしまうのかについてお話しします!!

皆さんは歯医者さんに行って銀歯や被せの物を入れたのに冷たい物などでしみて心配になった事はありませんか?

《歯がしみるメカニズム》

神経を生かしたまま被せ物(銀歯等)を入れると

一時的に神経と被せの物が近い状態になり、熱が神経に伝わりやすくなります。

それでしみるという症状が出てしまうのですが、被せ物をしてから2週間くらいすると象牙質(歯の質)が被せ物と神経の間に作られる為、だんだんとしみる症状が治って行く事が多いです。

象牙質が作られるまでの間しみることがありますが、虫歯が残っているというわけではないので安心してください。

《しみる症状が出てしまった時》

金属は熱の通しが良いので銀歯を入れた時は特に症状が出やすいです。

いきなり冷たい物や硬い物を食べると刺激が強く出てしまうので、最初は柔らかいのも冷たすぎる物等は避けて慣らしながらお食事されるのがいいかと思います。

《しみるのが落ち着く期間》

実際に当院でも被せ物を入れた時しみてびっくりされる患者様が多いのですが、2.3週間くらいすると落ち着く方が多いです。

ただ中には2.3ヶ月してやっと落ち着く患者様もいらっしゃいます。

虫歯の大きさによったり、人によって感じ方が違うのでどれくらいで治るとは一概には言えないのですが

あまり気にしすぎず、気長に治るのをお待ちいただくのが良いかと思います。

《注意しなくてはいけない症状》

・冷たいのもだけでなく温かいものもしみる時

・何もしなくてもズキズキ痛みが出てきてしまった時

・2.3ヶ月してもしみるのが落ち着かない時

なるべく歯を長持ちさせる為には神経を残しての治療が理想的なのですが

以上のような症状が出てしまった場合は

やむおえず神経をとる治療をしなければいけない事が多い為、我慢せずにご来院頂いた方がよろしいと思います。

今回は歯がしみる訳についてお話ししましたが、何か気になることがある場合はいつでもご相談ください!

フッ素とシーラントでムシ歯の予防

こんにちは。歯科衛生士の人見です。
今回はフッ素とシーラントのお話です。

まずは≪フッ素≫
フッ素には大きく3つの働きがあります。

①ムシ歯菌の抑制…歯を溶かす酸が作られるのを抑えます。
②歯を強くする…ムシ歯に強い歯を作ります。(溶けにくくなる)
③再石灰化の促進…初期のムシ歯では治癒を助けます。

歯科医院では家庭用よりも高濃度のフッ素を使用しますので、3〜6ヶ月ごとに塗布するのが理想的です。また、歯の生えはじめに行うのが効果的でもあります。
ご家庭でも、フッ素配合の歯磨き粉や歯磨き後に使用するフッ素ジェルを日常的に併用していただくと更に効果がありますよ。
ぜひ取り入れてみてくださいね!

次に≪シーラント≫
主に生えたての奥歯に処置をします。
生えた手の奥歯は溝が深く、手前の歯との段差があるため歯ブラシが届きにくく、食べかすやバイ菌が溜まりやすくなっています。
そこでシーラントの出番です!
歯の溝をフッ素配合のシーラントで塞ぐことで汚れもたまりにくく、歯ブラシも当たりやすくなります。
奥歯は6歳・12歳頃に生えてきます。
お子様の歯が気になる方は、お気軽にご相談ください。

うつのみや食育フェア

「うつのみや食育フェア」に宇都宮歯科医師会の歯科ブースとしての出店のため行ってまいりました。

このうつのみや食育フェアは、今年で19回目の開催で、市民のみなさまに食育の重要性の理解を深め、実践していただくためのイベントです。
今年から会場をライトキューブ宇都宮・宮みらいライトヒルに移して開催しました。

↑佐藤市長による開会のあいさつ

歯科のブースとしては歯周病チェック、マイ歯ブラシ体験などを通して宇都宮市民との交流を図るイベントです。
私の担当は、お口のpH(酸、アルカリ)を測ることでその人のむし歯になりやすさを調べられるブース担当でした。
つまり、お口の中の酸性度が高いとむし歯を発症しやすくなると言われています。
通常は口の中は中性に保たれていますが、食事をすると酸性に傾きやすくなります。食事や間食が多いと酸性の状態が長く続き、虫歯になりやすい状態が続くことになります。
歯のエナメル質はpH5.5から溶け始めると言われています。このためpHが低い状態(酸性度が高い状態)が続くとむし歯になりやすくなります。
試験紙をお口の中の舌の上に乗せるだけですぐに判定できます。

また隣の歯科ブースでは、同じ公衆衛生委員の先生が、「位相差顕微鏡」で来場者のお口の中の細菌が動いているのを生で観察できるコーナー担当でした。

↑位相差顕微鏡によるお口の中の細菌の観察

私は宇都宮駅東口に新しくオープンしました駅のデッキ直結の宇都宮テラスへ行きまして、駅前のライトレール(路面電車)の停留所を備えた近代的な都市型宇都宮駅を目の当たりにできました。


来年もここ宇都宮駅東口ライトキューブで開催となりますので是非ともお越しください。