歯周病と食事の関係性


あっと言う間に12月。
あちらこちらで雪のニュースが聞かれる季節になりました。インフルエンザやコロナも流行っているようですが、皆さまお元気でお過ごしでしょうか。歯科衛生士の山田です。

今回はいつも食べているお野菜が、実は歯周病予防に繋がる栄養素や食物繊維が豊富だと言うお話しです。

最近、お友達から教えてもらったニンジンの料理をたくさん作る機会が増えたのですが、ではニンジンの栄養価ってどんな物があるのか調べた所、びっくりする位たくさんありました。
高血圧予防や整腸作用、動脈硬化防止やむくみ予防、視力調整や肌の老化防止だそうです。

そこで、では歯周病にはどうかと調べてみたところ、やはりお野菜にたくさん良い成分がある事を知りました。
例えば、歯周病は活性酸素を増加するため、抗酸化物質を摂取すること。例えばアスコルビン酸(ビタミンC)、ベータカロチン、α-トコフェロール(ビタミン E) などを意識して摂取すると良いとされています。

 歯周病の原因菌が持つエンドトキシンという成分による害を最小限にするため、食事にはプレバイオティックス (食物繊維) とプロバイオティックス (乳酸菌) が必要とも言われています。

免疫力を高める食材としては、ピーマン、ほうれん草、人参、小松菜、ブロッコリー、トマト、じゃがいも、いちご、みかん、大豆などがあります。これらは体の免疫バランスを整えたり、免疫力を高めたりしてくれます。

人参、ごぼう、レタスやキャベツ、ピーマン、切り干し大根。卵、牛乳、ヨーグルト、チーズ、小魚などなど身近にある食材ですよね。きのこ類や根菜類もたくさん噛む事で唾液を出し、お口の中の汚れを洗い流してくれる働きをする有難い食材です。

寒い冬ならば、お鍋やシチューなどでたくさんの食材を頂けますね。
他にもサラダや煮物、炒め物など食べ方はたくさんありますね。

残念ながら歯周病の進行で予防では難しい状態になってしまわれた場合、噛みにくい、腫れて血が出る、歯が動くなどのご心配がおありの方は、歯科医院でご相談される事をお勧め致します。

益々寒くなりますので、皆さまご自愛くださいませ。

子供の歯ぎしり

先日宇都宮保健所で行われましたフッ素塗布に公衆衛生委員として行ってまいりました。フッ素塗布会場は保健所の3階ですが、1階には無料相談コーナーがあります。

そこでの相談内容で多いのは、「むし歯予防」、「歯並び」、「指しゃぶり」等ですが、それ以外で毎回受ける相談内容に「子供の歯ぎしり」があります。具体的には「うちの子は寝ている時に歯ぎしりをしてうるさいのです。歯が削れてしまってかみ合わせがくるってきませんか?」といった内容の相談です。

ここで私がお子さんの歯ぎしりについてズバリ!!お答えいたします。お子さんの歯ぎしりは “心配ありません”

大人の歯ぎしりはストレスが関係していることが多く、歯ぎしりを続けていると顎関節に負担がかかり顎関節症となり、それに伴う肩こり、偏頭痛、腰痛などの不定愁訴になることもあるので、マウスピースを入れて治療をすることもあります。

それに対してお子さんの歯ぎしりは子供の約40%が歯ぎしりをしているといわれています。6歳頃の永久歯が生えてきて顎が大きくなってきている段階での歯ぎしりは、かみ合わせのバランスを調整しながら永久歯が生えてくるスペースを確保するための無意識の行動であるといわれており、正常な成長のあかしなのです。

また赤ちゃんも歯ぎしりをすることがあります。私の娘も2歳の頃から歯ぎしりをしたのを覚えています。何で?こんな赤ちゃんが1人前に大きな音を立てて歯ぎしりをするんだろう。と思ったことを思い出します。

これは、乳歯が生えてきて今までの “吸う運動から噛む運動” になってきて “安定して噛むことのできる顎の位置をさがしている” のです。

また、乳歯の歯ぎしりは “顎や筋肉を鍛える効果” もあるのです。 ですから、大人の歯ぎしりのような治療はしなくてよいのです。

ワールドデンタルショー

先日、4年に1回開催されますワールドデンタルショーにパシフィコ横浜まで行ってきました。今回は娘が歯科医師になって初めて一緒に行くデンタルショーで、最新のデンタル機器を2人で見ることができとても嬉しかったです。
今回のデンタルショーではデジタルテクノロジーとして口腔内スキャナーが多く展示されていました。
この口腔内スキャナーはお口の中の型(印象)を採る機械であります。従来だとトレーに粘土のような物を盛って型をとるので、患者様によっては嘔吐しそうになってとても気持ちが悪いものです。しかし、このスキャナーを用いると苦痛がとても少なくて済みます。あくつ歯科医院にもこのスキャナーがありインプラントの上部構造や、セラミック系の補綴物を作成する時などに使用できますので是非お声掛けください。 

 

 

歯ぎしり

こんにちは歯科衛生士の福田です!

ここ最近で暑さも和らぎ過ごしやすい気温

になってきましたね。季節の変わり目は寒暖差で体調を崩しやすいので皆様お気をつけください。

話は変わりますが、最近友人が睡眠中の歯ぎしりについて悩んでいるようで。

無意識のうちに歯ぎしりしているので、防ぎようがなく朝起きると顎が疲れている感じがあるそうです。

歯ぎしりをすると、歯が欠けてしまったり、歯に負担がかかって歯肉にも悪影響を与えてしまいます。また顎関節症にもなりやすくなり口が開けにくくなってしまうこともありますね。

友人に寝る前に咬筋のマッサージ(頬に手を当てて、奥歯で噛んだ時にふくらむ部分を指先で円を描くようにマッサージします)を勧めてみたところ、朝起きた時の疲れた感じが和らいだそうで、良かったです(^^)

マッサージの他にも歯のかみ合わせの調整で改善することもありますので、気になる方がいらしたらご相談くださいね。

また当院では歯ぎしり予防やスポーツ用のマウスピースもお作りできますので、気軽にお声がけください!

成功への情熱

 

以前読みました稲盛和夫氏の著書『成功への情熱』(PHP文庫)の「自ら燃える」というページを思い出すことがあります。稲盛氏は我々の歯科界においても「京セラメディカル」を立ち上げ当歯科医院で使用しています「FINESIA」も京セラの開発商品です。
本題に戻りますが、この本の「自ら燃える」の一部を抜粋いたします。
物質には可燃性、不燃性、それから自燃性という基本的なタイプに分けられます。可燃性の物は火を近づけると燃えはじめ、不燃性の物は火中に投じても燃えず、自燃性の物は火が近くになくても燃えだします。
同じ分類が人間にも当てはまります。何か価値のあることをやり遂げるためには、自燃性の自分から燃え上がらなくてはいけません。なぜなら、熱意と情熱こそが物事を成就させるためにはなくてはならぬ基本的要因だからです。
不燃性の人は才能があってもニヒルで感受性に乏しく、感情がありません。能力があっても何も成し遂げることができません。
可燃性の人は、少なくてもやる気のある人に囲まれている時は、自分もやる気になるのです。火のそばにいる時だけ燃えるのです。
事業を行う上で本当に必要な人は、自燃性の人、自らのエネルギーで燃え上がることのできる人なのです。そして周りの人達にも自分のエネルギーを与えることができるのです。
私はこの稲盛氏の言葉を時々思い出し、自燃性型人間となり、自らの情熱で他の人達を包み込めるようになりたいと思っております。