歯がしみるメカニズム

こんちには!

歯科衛生士の大草です。

今回は被せ物ものを入れたのになぜしみてしまうのかについてお話しします!!

皆さんは歯医者さんに行って銀歯や被せの物を入れたのに冷たい物などでしみて心配になった事はありませんか?

《歯がしみるメカニズム》

神経を生かしたまま被せ物(銀歯等)を入れると

一時的に神経と被せの物が近い状態になり、熱が神経に伝わりやすくなります。

それでしみるという症状が出てしまうのですが、被せ物をしてから2週間くらいすると象牙質(歯の質)が被せ物と神経の間に作られる為、だんだんとしみる症状が治って行く事が多いです。

象牙質が作られるまでの間しみることがありますが、虫歯が残っているというわけではないので安心してください。

《しみる症状が出てしまった時》

金属は熱の通しが良いので銀歯を入れた時は特に症状が出やすいです。

いきなり冷たい物や硬い物を食べると刺激が強く出てしまうので、最初は柔らかいのも冷たすぎる物等は避けて慣らしながらお食事されるのがいいかと思います。

《しみるのが落ち着く期間》

実際に当院でも被せ物を入れた時しみてびっくりされる患者様が多いのですが、2.3週間くらいすると落ち着く方が多いです。

ただ中には2.3ヶ月してやっと落ち着く患者様もいらっしゃいます。

虫歯の大きさによったり、人によって感じ方が違うのでどれくらいで治るとは一概には言えないのですが

あまり気にしすぎず、気長に治るのをお待ちいただくのが良いかと思います。

《注意しなくてはいけない症状》

・冷たいのもだけでなく温かいものもしみる時

・何もしなくてもズキズキ痛みが出てきてしまった時

・2.3ヶ月してもしみるのが落ち着かない時

なるべく歯を長持ちさせる為には神経を残しての治療が理想的なのですが

以上のような症状が出てしまった場合は

やむおえず神経をとる治療をしなければいけない事が多い為、我慢せずにご来院頂いた方がよろしいと思います。

今回は歯がしみる訳についてお話ししましたが、何か気になることがある場合はいつでもご相談ください!

フッ素とシーラントでムシ歯の予防

こんにちは。歯科衛生士の人見です。
今回はフッ素とシーラントのお話です。

まずは≪フッ素≫
フッ素には大きく3つの働きがあります。

①ムシ歯菌の抑制…歯を溶かす酸が作られるのを抑えます。
②歯を強くする…ムシ歯に強い歯を作ります。(溶けにくくなる)
③再石灰化の促進…初期のムシ歯では治癒を助けます。

歯科医院では家庭用よりも高濃度のフッ素を使用しますので、3〜6ヶ月ごとに塗布するのが理想的です。また、歯の生えはじめに行うのが効果的でもあります。
ご家庭でも、フッ素配合の歯磨き粉や歯磨き後に使用するフッ素ジェルを日常的に併用していただくと更に効果がありますよ。
ぜひ取り入れてみてくださいね!

次に≪シーラント≫
主に生えたての奥歯に処置をします。
生えた手の奥歯は溝が深く、手前の歯との段差があるため歯ブラシが届きにくく、食べかすやバイ菌が溜まりやすくなっています。
そこでシーラントの出番です!
歯の溝をフッ素配合のシーラントで塞ぐことで汚れもたまりにくく、歯ブラシも当たりやすくなります。
奥歯は6歳・12歳頃に生えてきます。
お子様の歯が気になる方は、お気軽にご相談ください。

うつのみや食育フェア

「うつのみや食育フェア」に宇都宮歯科医師会の歯科ブースとしての出店のため行ってまいりました。

このうつのみや食育フェアは、今年で19回目の開催で、市民のみなさまに食育の重要性の理解を深め、実践していただくためのイベントです。
今年から会場をライトキューブ宇都宮・宮みらいライトヒルに移して開催しました。

↑佐藤市長による開会のあいさつ

歯科のブースとしては歯周病チェック、マイ歯ブラシ体験などを通して宇都宮市民との交流を図るイベントです。
私の担当は、お口のpH(酸、アルカリ)を測ることでその人のむし歯になりやすさを調べられるブース担当でした。
つまり、お口の中の酸性度が高いとむし歯を発症しやすくなると言われています。
通常は口の中は中性に保たれていますが、食事をすると酸性に傾きやすくなります。食事や間食が多いと酸性の状態が長く続き、虫歯になりやすい状態が続くことになります。
歯のエナメル質はpH5.5から溶け始めると言われています。このためpHが低い状態(酸性度が高い状態)が続くとむし歯になりやすくなります。
試験紙をお口の中の舌の上に乗せるだけですぐに判定できます。

また隣の歯科ブースでは、同じ公衆衛生委員の先生が、「位相差顕微鏡」で来場者のお口の中の細菌が動いているのを生で観察できるコーナー担当でした。

↑位相差顕微鏡によるお口の中の細菌の観察

私は宇都宮駅東口に新しくオープンしました駅のデッキ直結の宇都宮テラスへ行きまして、駅前のライトレール(路面電車)の停留所を備えた近代的な都市型宇都宮駅を目の当たりにできました。


来年もここ宇都宮駅東口ライトキューブで開催となりますので是非ともお越しください。

低ホスファターゼ症

久しぶりの投稿になります。院長の阿久津です。

今回は低ホスファターゼ症という病気についてです。

骨や歯の正常な形成を促す“アルカリホスファターゼ”と呼ばれる酵素に生まれつき異常があるため、骨の変形や骨折、低身長などの症状を引き起こしす病気です。
また、「小児慢性特定疾患」および「指定難病」に認定されている病気でもあります。
症状の現れ方は生まれて間もない頃から非常に重い症状が現れるケースがある一方、成人になって初めて症状が出現することもあるようです。

歯科において、この低ホスファターゼ症は「歯根吸収を伴わない乳歯の動揺・早期脱落」という歯科的所見がきわめて特徴的です。
ですからお子様が私の歯科医院を受診したことがきっかけで、この低フォスファターゼ症を早期発見、早期治療する事でお子様の生命予後への貢献をすることができましたら幸いと思います。

ワールドデンタルショー

先日、4年に1回開催されますワールドデンタルショーにパシフィコ横浜まで行ってきました。今回は娘が歯科医師になって初めて一緒に行くデンタルショーで、最新のデンタル機器を2人で見ることができとても嬉しかったです。
今回のデンタルショーではデジタルテクノロジーとして口腔内スキャナーが多く展示されていました。
この口腔内スキャナーはお口の中の型(印象)を採る機械であります。従来だとトレーに粘土のような物を盛って型をとるので、患者様によっては嘔吐しそうになってとても気持ちが悪いものです。しかし、このスキャナーを用いると苦痛がとても少なくて済みます。あくつ歯科医院にもこのスキャナーがありインプラントの上部構造や、セラミック系の補綴物を作成する時などに使用できますので是非お声掛けください。