インプラント学会

 先日日本口腔インプラント学会の関東大会が新宿にあります京王プラザホテルで開催され参加いたしました。
コロナの感染拡大で数年間はオンラインでの参加が続きましたが、やっと会場参加型の学会に出席することができました。
会場参加型ですと、学会で親交のあるメンバーと顔を合わせての情報交換ができ、とても有意義な時間を過ごすことができました。
今年の11月には京都で、全国大会学会がありますので今から楽しみにしております。

 

歯石とは

こんにちは!歯科衛生士の福田です(^^)

毎日厳しい寒さですが皆様いかがお過ごしでしょうか?

年末年始体調を崩さぬよう気を付けてお過ごしください!

今回は歯石についてお話しようと思います。

まず、歯石とは歯垢(プラーク)が歯の表面に長い間残っていると、唾液に含まれるリン酸やカルシウムが沈着して石のように固くなってしまったものです。

歯石を放置してしまうと、歯石は表面がザラザラしているため歯垢が着きやすく、歯肉の炎症や歯周病の原因になってしまいます(;_;)

特に歯石が付きやすい場所は下の前歯の内側です。下の前歯は歯ブラシの毛先が当たりづらく、磨き残ししやすい場所でもあることと、舌の下に唾液腺があることが原因です。

また第1大臼歯(親知らずを除いた奥から2番目の歯)の近くにも唾液腺があるので歯石が着きやすい場所です。

歯石は歯磨きで除去することは難しく、歯科医院などで専用の器具を用いて除去します。

歯石除去は健康的な口腔内を保つために必要不可欠です!

虫歯や気になるところがなくても、歯医者での歯科検診やクリーニングが健康的な口腔内を保つことに繋がりますので、ぜひ当院にご相談くださいね!

まだまだ寒い季節が続きますので、体調管理や防寒対策に気を付けていきましょう( ¨̮ )

 

インプラント専門医技術向上講習会

先日日本口腔インプラント学会の専門医技術向上講習会がありました。
この講習会は次回の専門医の更新までに習得しないといけない必須の講習会であり、朝から夕方までの長時間の講習会でしたがとてもためになりました。今回の講習会は6人の先生の講習がありました。
1.大学病院に来院する長期経過患者の分析
2.インプラント周囲骨吸収(MBL)を予防するためのインプラント治療戦略
3.睡眠時ブラキシズムへの対応
4.長期に安定したインプラント治療を達成するために
~インプラント周囲炎治療における注意点について~
5.広範囲顎骨支持型装置における骨増生とインプラント治療
6.長期的予後の良いインプラント治療を達成するために〜病理的立場からの提案〜

この中で私は、特に2時限目の宗像源博先生の講習会が特にためになりました。宗像先生は私の所属しておりますバイオインテグレーション学会でも以前からお世話になっており、いつ聞いても分かりやすく、そして最新の情報を伝えていただき有意義な時間となっております。
今回の講習はMBL(マージナルボーンロス)と言ってインプラント周囲骨の吸収についてでした。内容としては
1. MBL 発症のTimingと発症速度(mm/year)
2. MBLのリスク因子
宿主因子:Smoking・全身疾患・peri implant phenotype
外科因子:直径・埋入深度・GBR
補綴因子:アバットメント高さ・補綴マージンの設定・エマージェンスアングル
3. MBLと生物学的幅径(Biologic width/ Supracrestal
tissue attachment(骨縁上組織付着))との関係性
について、Caseを解きながら解説していただき、MBLの発症予測と MBL予防のための最適なインプラント治療戦略についてお話ししていだだきとてもためになりました。

歯周病と食事の関係性


あっと言う間に12月。
あちらこちらで雪のニュースが聞かれる季節になりました。インフルエンザやコロナも流行っているようですが、皆さまお元気でお過ごしでしょうか。歯科衛生士の山田です。

今回はいつも食べているお野菜が、実は歯周病予防に繋がる栄養素や食物繊維が豊富だと言うお話しです。

最近、お友達から教えてもらったニンジンの料理をたくさん作る機会が増えたのですが、ではニンジンの栄養価ってどんな物があるのか調べた所、びっくりする位たくさんありました。
高血圧予防や整腸作用、動脈硬化防止やむくみ予防、視力調整や肌の老化防止だそうです。

そこで、では歯周病にはどうかと調べてみたところ、やはりお野菜にたくさん良い成分がある事を知りました。
例えば、歯周病は活性酸素を増加するため、抗酸化物質を摂取すること。例えばアスコルビン酸(ビタミンC)、ベータカロチン、α-トコフェロール(ビタミン E) などを意識して摂取すると良いとされています。

 歯周病の原因菌が持つエンドトキシンという成分による害を最小限にするため、食事にはプレバイオティックス (食物繊維) とプロバイオティックス (乳酸菌) が必要とも言われています。

免疫力を高める食材としては、ピーマン、ほうれん草、人参、小松菜、ブロッコリー、トマト、じゃがいも、いちご、みかん、大豆などがあります。これらは体の免疫バランスを整えたり、免疫力を高めたりしてくれます。

人参、ごぼう、レタスやキャベツ、ピーマン、切り干し大根。卵、牛乳、ヨーグルト、チーズ、小魚などなど身近にある食材ですよね。きのこ類や根菜類もたくさん噛む事で唾液を出し、お口の中の汚れを洗い流してくれる働きをする有難い食材です。

寒い冬ならば、お鍋やシチューなどでたくさんの食材を頂けますね。
他にもサラダや煮物、炒め物など食べ方はたくさんありますね。

残念ながら歯周病の進行で予防では難しい状態になってしまわれた場合、噛みにくい、腫れて血が出る、歯が動くなどのご心配がおありの方は、歯科医院でご相談される事をお勧め致します。

益々寒くなりますので、皆さまご自愛くださいませ。

子供の歯ぎしり

先日宇都宮保健所で行われましたフッ素塗布に公衆衛生委員として行ってまいりました。フッ素塗布会場は保健所の3階ですが、1階には無料相談コーナーがあります。

そこでの相談内容で多いのは、「むし歯予防」、「歯並び」、「指しゃぶり」等ですが、それ以外で毎回受ける相談内容に「子供の歯ぎしり」があります。具体的には「うちの子は寝ている時に歯ぎしりをしてうるさいのです。歯が削れてしまってかみ合わせがくるってきませんか?」といった内容の相談です。

ここで私がお子さんの歯ぎしりについてズバリ!!お答えいたします。お子さんの歯ぎしりは “心配ありません”

大人の歯ぎしりはストレスが関係していることが多く、歯ぎしりを続けていると顎関節に負担がかかり顎関節症となり、それに伴う肩こり、偏頭痛、腰痛などの不定愁訴になることもあるので、マウスピースを入れて治療をすることもあります。

それに対してお子さんの歯ぎしりは子供の約40%が歯ぎしりをしているといわれています。6歳頃の永久歯が生えてきて顎が大きくなってきている段階での歯ぎしりは、かみ合わせのバランスを調整しながら永久歯が生えてくるスペースを確保するための無意識の行動であるといわれており、正常な成長のあかしなのです。

また赤ちゃんも歯ぎしりをすることがあります。私の娘も2歳の頃から歯ぎしりをしたのを覚えています。何で?こんな赤ちゃんが1人前に大きな音を立てて歯ぎしりをするんだろう。と思ったことを思い出します。

これは、乳歯が生えてきて今までの “吸う運動から噛む運動” になってきて “安定して噛むことのできる顎の位置をさがしている” のです。

また、乳歯の歯ぎしりは “顎や筋肉を鍛える効果” もあるのです。 ですから、大人の歯ぎしりのような治療はしなくてよいのです。